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pupa

 

 

 

太く荒い レザー撓らせ

白い皮膚 食い込ませる

その内側 赤い塊

原型を 留めぬ寸前

 

君という肉塊は美しい

 

「 ァ 、  あ、」と 音が鳴る

軟らかな 空洞が

白い歯列 覗かせて

だらりだらりと 垂れ流す

 

君という劣情は美しい

 

全てを逃がしたくない

視界からすり抜ける

君は君を 子宮に宿し

そこから生まれてしまうんだろう?

 

蝶になる前に

飛んで行ってしまう前に

蛹の背を割り

どろどろぐちゃぐちゃなそれを愛す

 

蝶になる前に

飛んで行ってしまう前に

肌を突き破り

どろどろぐちゃぐちゃな君も愛そう

 

隠さないでおくれよ

 

 

君という無実は美しい

甘く不快 白い惨劇

 

 

蝶になる前に

飛んで行ってしまう前に

蛹の背を割り

どろどろぐちゃぐちゃな君を愛す

 

蝶になる前に

飛んで行ってしまう前に

肌を突き破り

どろどろぐちゃぐちゃな君を愛す

 

隠さないでおくれよ

どこまでも暴こう

 

全てを逃がしはしない

縛り付け 声を出せ

身を捩り 恥じらえ

僕を見つめ そして微笑め

 

 

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