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淡色、春ゆく君想ふ
夢見世の中 淡色、遠く蒼
幻 心露(こころ) 奪われ 色彩(いろ)に眸(め)も覆えずに
ひらり ひらりら
動けぬ僕に かなしみは降る
夢見世の中 重ねど 春の蒼
再び望めぬだろうか 淡色の舞う風
ゆらり ゆらりら
去りゆく景色 霞みゆく君
今は触れ得ぬとも
互い違う春を迎えども
灯り咲きわえ
同じ色彩(いろ)に染まれ
夢見世に堕ち 淡色揺れる 蒼
言の葉も攫われて 呑まれど息も出来ずに
はらり はらりら
やさしい君は 雫を落とす
夢見世も醒め 儚い君は
春のこずえに抱かれて 花と散る
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